過食症を克服した一児の母の体験記

摂食障害(過食症)になり、悩み苦しみもがいた体験を綴っていきます。

嘔吐を試みるも、、

無我夢中で食べた後、下剤を大量に飲んで排出しても体重が増えていたことから私は嘔吐を試みます。私は摂食障害について少し知識があったので、(大学の授業で習いました)摂食障害の人たちがどのようにして大量に食べたものを処理しているのか知っていました。嘔吐、下剤、絶食、過度な運動、このような排出行動によって過食をしても、標準体型を維持しているのです。知識がなんとなくあったことで、どのようにすれば食べたものをなかったことにできるかが分かってしまいました。私はその人たちの真似をしてしまいます。排出行動をとると、飢餓状態になり、糖分を取ろうと脳が食を過剰に求めるようになり、また過食を繰り返すようになる。そのこともよく理解していましたが、その時の私はとにかく今このお腹に詰まった食べ物を出さないといけないということに頭がいっぱいいっぱいでこの先のことを考える余裕はありませんでした。早く早く出さないと、、とトイレに駆け込み、喉に指を突っ込み嘔吐を誘発させます。しかし、何度も「オエッ」となるものの、肝心な食べたものは出てきませんでした。なかなか出てこず、夢中になって指を突っ込み、これでもか!というほど奥に突っ込み続け、やっと少しだけ吐けました。その瞬間はとっても快感で少しだけホッとしました。その後も何度か吐けることができ、食べたものの10分の一くらいは出せたと思います。念のため下剤も規定量の5倍くらい飲み、体重を増えないでくれと願うのみでした。

そして初めての嘔吐を終え、「ついにやってしまった・・・」というようななんとも言えない罪悪感を覚えました。その時は頭が冷静ではなく、血が上った状態でした。自分が自分でないような、何かに取りつかれたような感覚です。嘔吐をした後は私も過食症になるかも知れないと思いました。この状況をまた繰り返してしまうんじゃないか、怖くて怖くてたまりませんでした。

私の予想通りまた嵐のような食欲が襲いかかってきます。