過食症を克服した一児の母の体験記

摂食障害(過食症)になり、悩み苦しみもがいた体験を綴っていきます。

かしょこの過食 命の誕生

帝王切開で娘を出産。かわいいかわいいわが子が生まれました。今まで感じたことのない喜びを感じました。すごくすごく嬉しかった。この子を一生守ると心に決めました。産んでから私は変わりました。1日中子供にはりついて育児に専念し、自分のことは後回し過食のことも考えなくなりました。ほんとに人が変わったようです。今までは少し食べ過ぎたかなと思ったら急いで吐くという感じでしたが、食べ過ぎちゃったで収められます。育児で吐いてる暇もないですしね。今までは仕事で忙しくても一人の自由の時間は少しでもありましたから。でも、育児は24時間です。子供を一人にできませんから。母親になって守るべき存在ができて、自分のことをいい意味で後回しできたこと。自分の過食に注目することがなくなったことが寛解の要因だったかなと思います。常に過食を治すためには~って考えてましたし。他に夢中になれることが重要なのかなと。私は以前過食症の治療過程を富士山頂上にあるドアを開けろと指令を出され、そのドアの鍵を100種類の鍵から一つだけ選び、その鍵を持って地上から富士山を登頂するようなものだと例えました。過食を治すには幾通りの方法からその人にあった治療方法が必要で、その適した治療方法を見つけ出しても、その治療方法に沿って治療過程を遂げることはとても過酷なことなんです。その過程は富士山登山と似た感覚です。しかも、100個の中から1つの鍵を選び出しても、その鍵が正解かは分からない。絶対にハマると分かっているなら頑張れるかも知れないですけど、ハマるかどうか分からないんです。私の場合は、治すためにあらゆる試みをしました。ですが、どれもはまらなかった。鍵を持って何度も登山を試みますが、何合目かでいつもこの鍵はやっぱり違うと引き返して、また新しいかぎを持ってまた山に登る、また諦めて引き返し、、、を繰り返して結局頂上のドアを見ないまま長い期間くすぶっていたような感覚でした。もう一生この試練をクリアできないと落胆しているとき、天使が現れ「この鍵があのドアの鍵だよ」と正解の鍵を教えてくれ、天使が私の肩を持ち、宙を浮いて頂上まで飛んで行ったような感覚です。そして鍵をドアの錠に差込み、右に回しカチと音がして、やっとドアを開けれた、、。なので、自分の力で鍵を見つけ、自分の力で登頂したわけではありません。

私は過食症が完治したと思ってません。子育てが落ち着いた頃にまたなる可能性もあります。あくまで寛解です。精神疾患は完治はないと言われています。このブログを書いたことがきっかけで過食を思い出し再発の引きガネになることも考えられます。なぜ書くのか、自分はもう大丈夫確認したいからです。もう整理できている、過食になったことも苦しんだ過去も自分の経験として受け入れられています。恥ずかしいこともないです。そして、今過食に苦しんでいる方たちにどうやって私がこのような難しい問題を整理することができたか知らせたい。そして自分の問題解決に少しでも役立てて欲しいと思っています。赤裸々に当時のこと記述していこうと思います。